米Microsoftが「Cortana」をAndroidとiOSに提供を計画、その狙いとは
同様のサービスに「Google Now」があるが、これもGmailやGoogle Calendar、検索履歴、スマートフォンでの日々の行動情報収集を繰り返すごとに、これからの行き先や行動に必要な情報がカード形式で整理されて一覧表示され、さらにGoogle Mapsでは関連店舗や行き先がハイライト表示されるなど、より賢くなっていく。Cortanaは、その初見のデモストレーションやイメージからAppleの「Siri」を彷彿とさせるが、実際の中身はどちらかといえばGoogle Nowを目指している。
●Microsoftは何を狙うのか
近年のMicrosoftはOfficeアプリをAndroidやiOSといったWindows以外のプラットフォームにも積極展開しており、むしろアプリケーションやサービスに関してはプラットフォーム中立の性格が強くなっている。これは特にコンシューマ市場における利益の源泉がOSのライセンス収入よりも、むしろアプリケーション提供やサービス提供による収入モデルへと移行しつつあることを反映したものだ。Cortana、つまり(検索技術のベースになっている) Bingの利用機会を少しでも増やすことがMicrosoftの長期的な戦略成功へとつながる。