「日本人は人を騙さんからいい」- 日本の野菜を売り歩いて数十年、ペルー「野菜オヤジ」の働き方
今扱ってる食材は、日系人や中国人が育てている野菜20種類ほど。夏はゴーヤやヘチマ、オクラ、ナス、キュウリなんかが出る。冬は大根、牛蒡、冬瓜、里芋かな。あとは乾麺、ぎょうざの皮、豆腐、揚げ、かまぼこ、餅、せんべいなど。出汁の素やみそ、ごま油なんかもあるよ。それを朝8時から夕方4時くらいまで売ってまわる。でも毎朝足りないものを仕入れにいくから、家を出るのは朝の5時だ。
■現在のお給料はどうですか?
週5日、1日30件ほどのお宅を回るかな。
1軒あたりの売上は、20~50ソレス(約780~1,950円)とバラバラだ。時には一家で豆腐一丁(8ソレス/約310円)しか買ってくれん場合もあるから、なんとも言えんがの。昔はもっと売れたけど、今はスーパーやらメルカド(伝統的市場)でも、豆腐やネギ、白菜なんかを扱うようになったから、売上は随分と減っちまったわい。
■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?
そりゃ慣れてるってことだね。若い時からずっと豆腐や野菜を売ってきた。それに、独立してるってのはいいことだ。自分がやりたいようにやれるんだからな。
■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?
難しいことなんかないが、今は競合相手がいっぱいだから、商売は厳しいねぇ。