「将棋電王戦FINAL」第3局で稲葉七段が破れソフト1勝目「不甲斐ない将棋」
と振り返り、やねうら王の開発者・磯崎元洋氏は「敵陣突破に成功してからはやねうら王の評価値は終始プラスでした。ただ、入玉されるとどうなるのかなと。プロ棋士の事前研究への対策を打てていなかったので、勝てるとは思っておらず、実感はまだありません」と話していた。
4月11日まで開催される「将棋電王戦FINAL」は、「第2回将棋電王トーナメント」上位5つのソフトと現役のプロ棋士5人による団体戦で、これまで開催された前3回はすべて総合成績でコンピュータが勝利。今回は「FINAL」と銘打ったとおり、人間対コンピュータの最後の団体戦となり、プロ棋士側は若手中心の対コンピューター適性が高いと思われる棋士で構成されている。持ち時間は人間側、コンピュータ側ともに5時間。プロ棋士側には前回大会同様、対局するソフトが事前提供された。また、対局におけるソフト側の指し手は、デンソーの子会社であるデンソーウェーブの新たなロボットアーム「電王手さん」が導入されている。
第4局・村山慈明七段 対 ponanzaの対局は、4月4日奈良県・薬師寺にて行われる。