NICTなど、1本で36コアかつ全コア3モード伝搬が可能な光ファイバを開発
これまで、NICT発表のマルチコアファイバのコア数は、シングルモードで19が最大で、限界と考えられていた。今回、19コアを大幅に超える36コアを実現し、さらにマルチモード伝搬も成功した。空間結合装置については、これまでマルチコアシングルモードファイバ用に開発していたものに伝搬モードの異なる光信号を合波する機能を追加し、1台でマルチコアとマルチモードに対応することができた。
同実験結果の108空間チャネルすべてに最先端光変復調技術やデジタル信号処理技術を利用すると、1本の光ファイバで毎秒10ペタビット級の超大容量伝送の可能性が拓き、今後、より安価で大容量のネットワークサービスの実現が期待できるという。
なお、同実験の結果は、米国ロサンゼルスで3月22日~26日開催された光ファイバ通信関係最大の国際会議の一つである光ファイバ通信国際会議(OFC2015)でポストデッドライン論文として採択され、発表された。