OKIとNTT、伝送距離と伝送容量を拡大するPON技術を共同で開発
今回、開発した「WDM/TDM-PON技術」は、波長可変型バースト光送受信器、波長多重バースト光増幅器、波長切替制御プロトコルから構成される。
両社はこれらの新規開発技術を実装したOLT(局内装置)、ONU、光増幅器を用いてフィールド実証実験を実施。実験は、札幌の複数のNTT東日本ビルを光ファイバで結び、総伝送距離40km、1024分岐の広域加入者系光ネットワークを模擬したテストベッドを構築。OLTとONUとの距離40kmにおいて、1024分岐のファイバ構成で、ONUの接続動作を世界で初めて確認した。また上り下りで総帯域40Gbit/sとなる良好な伝送特性とフレーム損のない波長切替が行えることや、トラフィック量が少ない場合は稼働波長数を減らすことで、OLTの消費電力を削減できることを確認、実証した。
同技術開発で得られた成果は、ITU-T G.989(通称NG-PON2)の標準化活動にて提案し、採択される見込み。なお同成果の一部については、米国ロサンゼルスで3月22日~26日開催された光通信に関する国際学会OFC2015(Optical Fiber Communication Conference 2015)において、ポストデッドライン論文として発表された。