また、ボタンを押すだけで設定できる簡単な機種もある。ただし、無線LAN中継機は電波が入りにくい場所など、エリアの拡大のための解決策であって、無線LANルータそのものが遅い場合は無線LAN中継機を設置しても解決にはならないので、注意されたい。
○無線LANルータの場所を変える
先述したが、電波は壁などの障害物で減衰する。そのため、場合によっては無線LANルータの設置場所を考え直したほうがよいだろう。無線LANルータは、Ethernetケーブルの長さやコンセントの場所に加え、周囲に危険なものはないかを考慮する必要があるため、どこにでも置けるというものではないが、一般的には中央に置くのが理想的だという。ルータがよく見える場所にあれば、シグナルの強度などを示すランプをすぐにチェックできて便利だろう。
○無線LANルータを買い換える
最後の手段がこれ、ルータをより新しい機種に買い替えることだ。他のIT製品と同様、無線LANルータは日々進化している。
性能だけでなく、セキュリティ機能が充実している場合も多い。
なお、無線LAN規格のIEEEについて学習しておくのもよいだろう。2014年に正式な規格となったIEEE 802.11 acは、IEEE 802.11 nと比較すると通信速度が大きく改善されている(規格値で約11倍)。