インテルが振り返る「ムーアの法則」誕生から50年 - 2015年夏は特別展示企画も予定
しかし、インテルの技術では90nmから歪みシリコン(Strained Silicon)、45nmからHi-Kメタルゲート、22nmからトライゲートトランジスタといった新たな技術を取り入れることで、パフォーマンスの向上や消費電力の削減を実現してきた。
阿部氏は、最新のプロセスである14nmのとなる10nmは現在、実用化へ向けての開発が進められている。続く7nm、5nmといったプロセスも技術研究中であるとし、まだ微細化には先があると説明する。さらに、CMOS以外の手段や3D構成など微細化以外の要素も含め今後も性能向上を目指すという。
続いてインテル株式会社の土岐英秋氏はムーアの法則によって、インテル自身も戦略を転換してきたことを説明。1985年にメモリ製造を止めてCPUに特化したこと、2005年にプラットフォーム戦略、2010年にさらにソフトウェアとサービスを加えたとこれまでの歩みを振り返る。
現在も処理能力の追求や新たな機能を盛り込むことで、PCそのもののフォームファクタが多様化したり、ユーザーインタフェースも自然なものへと変化しているという。ムーアの法則50周年に関しては今回の記者説明会だけにとどまらず、2015年の夏休みに科学技術館にて「『ムーアの法則』50周年記念展示」