総選挙を前に揺らぐトルコ・リラ~景気は底打ちから改善へ~
AKPの支持率は他党を大きく上回っているものの、低下傾向にあることなどから、議席の積み上げを狙ってエルドアン大統領が再び中央銀行に利下げを求めるのではないかとの見方が台頭していることも、トルコ・リラ安の一因になっているとみられます。
総選挙までにはまだ日があるほか、AKPの獲得議席数が政権人事に影響する可能性もあるとみられることなどから、トルコ・リラは当面、不安定な動きを続ける可能性があります。ただし、同国の金利水準が相対的に高いという利回り面での魅力に加え、トルコ・リラ安や原油価格の低下、ユーロ圏の景気回復見通しなどが、既に回復に向かいつつあるとみられるトルコ経済を後押しし、景気の加速が見込まれるという経済面での状況なども考えあわせると、政策面での懸念が杞憂に終われば、トルコ・リラの反発が期待されます。
(※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。)
(2015年4月20日 日興アセットマネジメント作成)
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