Power BIで"ビッグデータの民主化"を進めるマイクロソフトの狙いとは?
実際の現場の声はどうか?
「なぜ遅れているか」との問に「データが散在している」「どう利用すれば良いかわからない」「分析手法がわからない」といった技術的な問題や、「データ利用による費用対効果がわかりにくい」「データの分析・利用に費用がかかる」といった経済的問題に対する声が上位に並んでいる。
これらの問題を解決する施策が、日本マイクロソフトのPower BI無償化施策というわけだ。
○Power BIのフリーミアムモデルとは?
Excel Power BIはかねてより定評のあるツールで、誰もが一度は触れたことのあるExcelをベースに情報分析のBIツールを使えることから、敷居の低さを売りとしていた。ただ、BIツールは一般的にウォーターフォール開発によって導入する企業が多く、高い費用をかけて特定のユーザーしか使えない状況にあった。「ビッグデータの活用は、データを集めて実際に事業に活かすことを現場で考えることが一番。部門ごとに使えることが最大の利点なのに、経営管理といった分野でしか利用されないことが多かった。そこだけでなく、使う範囲を、裾野を広げていかなければならない」(斎藤氏)
使える裾野を広げる、そういった側面でもExcelをベースにしたBIツールは心強い存在だ。