資産性の高いマンション購入、約9割が関心--現在の価格は「高い」が6割
特に東京23区を購入検討する層では、その傾向が強く出ている。トップボックス(そう思う)比率が7割と、その他のエリア(4割)に比べ著しく高くなった。
マンション用地の価格が上昇すると、新築マンションの供給は減少する。過去のデータから、新築マンションの分譲価格は、供給戸数に反比例することが判明している。また、新築マンションの価格が高い要因としては、マンション用地の価格に加え、円安による資材費の高さおよび人件費の高騰による建築費の上昇がある。さらに、日銀の金融緩和により市場にあふれた資金が、不動産融資に回っていることも、マンション価格を押し上げる一因となっている。この状況が続く限り、新築マンションの分譲価格は高水準で推移すると考えられる。
同社では、価格上昇を目の当たりにし、(1)もっと価格が高くなる前に購入したいという心理、(2)マンション価格が高いという現実、(3)資産性の高いものを選別したいという希望が入り混じり、物件選定を慎重に見極めようとする購入検討者の姿が今回の調査からはうかがえる、と分析している。