くらし情報『UIデザイナー的視点で考える Apple Watchアプリ開発のヒント (1) Apple Watchが生み出す新たな体験』

2015年5月19日 11:00

UIデザイナー的視点で考える Apple Watchアプリ開発のヒント (1) Apple Watchが生み出す新たな体験

というよりは、「多機能なウェアラブルデバイスのなかのひとつの機能が時計である」といったほうがよいかもしれません。

たとえばApple Watchの特徴の一つといえるデジタルクラウン。

これはクラウン(日本語ではリューズ/竜頭)を模倣した入力デバイスですが、そもそも本来のクラウンは、ゼンマイ式時計のゼンマイを巻くためにあるもので、クォーツ式のデジタル時計が主流となっている今では、時刻合わせにしか使われません。そうなると、クラウンは月に1度でも触れればよいという頻度でしか使用されないものであり、日常的に操作する入力デバイスとしてはあまり馴染みのないものといえるでしょう。

Appleとしてもそれを意識したうえで、デジタル表示のメリットを活かし、時計を上下逆さまに付けることで、クラウンの向きを逆に持ってくることができるようにしています。これにより、右手に付けてもデジタルクラウンを外側に持ってくることができるため、「つまむ」という操作もしやすくなっています。もちろん既存の“クラウン”という形に拘らなければ、もっと使いやすい操作ができる入力デバイスもできたのかもしれませんが、そこはある種の宝飾品としての意味合いを持たせたいAppleの意図が強く出ているものと考えられます。

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