見るだけで操作できる! - 世界初の視線追跡型VR用ヘッドセット「FOVE」先行予約開始
沼尻さんは「手にあまり力が入らないため自分でグランドピアノを弾くのが難しいのですが、このような新しいテクノロジーのおかげでそれが実現できて嬉しかった」と感想を語った。
●本当に画面の中に入るような感覚
このあと、会場では来場者によるFOVEの体験会が行われ、筆者も実際に体験してみた。
使用方法は一般的なHMDと大きな差はなく、眼を覆うように装着すればOK。今回試した試作モデルはディスプレイ部が前方に突出した形状でサイズもそれなりに大きかったが、見た目ほどの重さはなく、装着後にずり落ちてくることはなかった(ちなみに、量産モデルでは重量は400gが予定されている)。
装着したら、まず視界に現れる緑色のドットを眼で追いかけることで視線検知の調整(キャリブレーション)を行う。キャリブレーションが終わったらいよいよ映像体験スタート。今回は、シューティングゲームを試したが、非常に視界が広く、視線や頭の動きに合わせて映像を表示しているためか、まるで本当に画面の中に入り込んで辺りを見渡している感じだった。
また、視線検知の精度も高く、意識して視線を合わせようとしなくても、普通に敵に眼を合わせれば照準が合うため、ストレスなくゲームを楽しむことができた。