相場が良くても浮き足立たず、 まずは『欲張らない投資』から
という考え方
しかし「インフレだから投資しなくては」と強迫観念をもって始めるのも健康的ではありません。
あくまでも自分の資産を「主体的に設計する」という考え方が大切で、その考えがあれば多少のマーケットの変動にも耐えることができそうです。
そのためにお勧めしたいのが下のイメージ図。投資だけを特別視せず、構えすぎず (1)預金、(2)欲張らない投資、(3)育てる投資、(4)スパイス的な投資、の4つにわけて全体設計を行うという考え方です。
「欲張らない投資」は全金融資産の基礎体力アップを担う部分。どんなに他のファンドが上がっていても決して欲張らず、「インフレ目標の2%に勝っていれば良いじゃないか」とする潔さが重要な投資です。低リスクを志向したバランスファンドなどが該当しますが、大切なのは少なくとも3年以上の運用実績があること。本当に「欲張らない」安定的な運用だったかどうかが確認できない新しいファンドでは不安だからです。
「育てる投資」は本来の投資の醍醐味であり、全金融資産の成長を引っ張る役割を担う部分。中リスクのバランスファンドや、世界に広く分散化された株式ファンドなどが該当します。
逆に単一国の株式ファンドや単一新興国の債券ファンド、またはリートやMLPなど単一資産のファンドなどは「スパイス的な投資」。