くらし情報『「プラトーンM」ロケットの打ち上げ失敗―斜陽に沈むロシアの宇宙開発 - 半世紀もの間潜み続けた設計ミス』

2015年6月9日 12:00

「プラトーンM」ロケットの打ち上げ失敗―斜陽に沈むロシアの宇宙開発 - 半世紀もの間潜み続けた設計ミス

○問題はRD-0214で起きた

今回の事故では、まずRD-0214のターボ・ポンプのローター・シャフト(軸)が高温の影響で壊れ、それにより回転のバランスが崩れて大きな振動が発生し、続いて異常を検知したロケットのコンピューターが第3段エンジンを停止させたのだという。その時点ではロケットはまだ軌道速度に達していないため、エンジンが止まったロケットはそのまま墜落することになったわけだ。

ロスコースマスはあまり詳細を明らかにはしていないが、ある条件がボーダーラインを下回ると、ローター・シャフトが壊れやすくなる傾向があり、今回の事故ではまさにそれが起こってしまったのだという。

これを受け、

ターボ・ポンプのローター・シャフトの材料を変更
ターボ・ポンプのローターのバランス技術を改良
RD-0214のターボ・ポンプと、RD-0213との結合方法を改良

という、3つの対策を採るとしている。

また、プラトーンMの打ち上げ再開日については、6月中に発表するとしている。

○原因は設計ミス

ロスコースマスのアリクサーンドル・イヴァーナフ第一副長官は、タス通信の取材に対し、今回の事故は「設計上の欠陥」

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