「第1回囲碁電王戦」小沢一郎氏が最強ソフトに敗北、アマチュア江村氏は勝利
危なげのない展開で、アマチュア日本代表の貫禄を見せつけた。一方の小沢一郎氏は19路盤でZenと対局。白番を持ち、Zenのお株を奪う豪快な打ち回しを見せるも、序盤でのミスが響いて投了。「第1回囲碁電王戦」での人間側唯一の黒星をつける結果となった。
Zenに敗れた小沢氏は対局後、中央に大きな模様を作りに行った今回の戦略について「今日のような碁は以前は打っていたんだけど、上手の人には(石を攻めても)生きられちゃう。だからそういう碁は打たないようにしていたんだけど、今日は面白くやろうと思って」と振り返った。
小沢氏としては、大きく広げた模様にZenが打ち込んでくると予想していたようだが、Zenが誘いに乗らなかったことで思惑が外れてしまった。「コンピュータがどう打つかと思ったら、入ってこないんだもんね。
良いと思って打っていたら、(地を)勘定してみたら足りない(笑)」結果としては対局はZenの中押し勝ちとなったが、終盤まで小沢氏が粘りを見せた名勝負となった。
一方、Zenに2戦2勝と快勝したアマチュア日本代表の江村氏は、Zenの棋風について「人間でいうと力碁的な棋風。私としても力では負けたくなかったのでがんばって打ちました」