2015年8月4日 21:08
省エネスパコンランキング「Green500」、理研の「菖蒲」が1位を獲得
理化学研究所(理研)は8月4日、ExaScalerおよびPEZY Computingと共同で一部設置を完了させた2PFLOPS級の液浸冷却スーパーコンピュータ(スパコン)「Shoubu(菖蒲)」の初期計測実験において計測された性能数値の1つである7.03GFLOPS/Wが、2015年8月1日付のスパコンランキングの消費電力性能部門「Green500」において、世界第1位を獲得したことを明らかにした。
菖蒲は2015年6月末より試験稼働を開始。初回の計測実験において、512個のPEZY製メニーコアプロセッサ「PEZY-SC(716MHz駆動)」を利用して計測された1W当たりの消費電力性能値7.032GFLOPS/Wが、世界1位として認定された。この消費電力性能値は、世界で初めて7GFLOPS/Wを超えたものとなるという。
また、菖蒲は試験稼働の構成確認実験時に、最終構成の6割に当たる768個のPEZY-SCを用いて最終仕様の6割程度の性能(500MHz駆動)で計測された演算性能値(Rmax)となる412.7TFLOPSが、2015年7月13日付のスパコンランキングの絶対性能部門「Top500」