2015年9月29日 17:05
アクロニスCEOのセルゲイ・ベロウゾフ氏に聞く - 「すべてのデータを守る」ことが目標
歯磨きに2時間かかるといわれたら誰もしませんよね。20分であれば何人かは「やってみようかな」と思うかもしれません。2分、20秒と時間が短ければ短いほど、確実にその人数は増えるでしょう。これと同様で、バックアップに時間がかかれば誰もやろうとは思わないでしょう。
―― 日本に製品を投入してから15年ほど経ちますが、その間、日本の市場特長やマインドなど何か印象に残っていることはありますか?
日本ならではの特長はたくさんあります。まず、規律正しいユーザーが多いということですね。正しい順序でバックアップを行ってくれるので、ソフトウェアやサービスを提供する側としては助かっています。
また、日本では多くの人が自然災害の影響を受けた経験があったり、この先直面する危険性があります。
災害が原因とは限りませんが、ハードウェアの故障を想定すると、データをパソコンやハードディスクに保管しているだけでは完全に安全とは言えず、クラウドストレージへのバックアップの必要性が見えてきます。そして、ハードウェアはいつか壊れるものなのです。
このように、もともと日本はバックアップが浸透しやすい文化であったのではないでしょうか。