2015年10月15日 11:00
シリコンバレー101 (634) MomentsはTwitter復活への道筋になるか?
それを解決するのがProject Lightningであり、Momentsである。
Momentsの編集チームの最大の武器はTwitterのリアルタイムデータにアクセスでき、口コミで猛スピードで広がっている情報をすくい取ることが可能な点にある。例えば、今年の春にボルティモアで暴動が起こった際、iPhoneを持って飛び出し、Periscopeを使って暴動の中から生放送したジャーナリストが話題になったが、Twitterなら数時間の生放送をすぐにMomentsのトップに持ってくることができる。それによって、これまでよりも世界中のたくさんの人たちが数時間の暴動をリアルに体験できるだろう。
TwitterにはTwitterならではのキュレーションが可能であり、それを実践し続けたらMomentsは面白い存在になりそうだ。大事なのは、Momentsはパワーユーザー向けの機能ではなく、Twitterから効率的に情報を集めたい人たちや、軽い気持ちでTwitterをやってみようと思っている人たち、言い換えるとこれからTwitterが開拓すべき人たちのためのサービスである。そうしたターゲットにMomentsを気づかせる方法をどのようにするのか……という疑問は残るが、Twitterのあり方を大きく変える可能性を秘めている。