東京都「ネットいじめ」低年齢化が進行 - 行政がとらえた現状とは
しかし同省の担当者は「SNSなどのクローズな環境でのいじめは把握できていない可能性があるため、予断を許さない」とコメント。さらに小学校で認知された「ネットいじめ」の件数は増加傾向にあるという。
○東京都では小学生のネットいじめが3割増 - SNS上のいじめ目立つ
ネットいじめの低年齢化が顕著にみられる結果が出たのが東京都だ。公立の小中高特別支援学校で認知されたいじめの件数は8,397件と前年度より13.0%減と全体では減少に転じたが、小学校でのネットいじめの件数は前年度の1.3倍に増えた。
ネットいじめの特徴について東京都に聞いてみると、「SNS上でのいじめが目立つ」と指摘。都が独自に行った調査で、無料アプリを使う上で嫌な思いをしたことなどを聞いてみると、最も多かった回答は「悪口・デマを書かれた、見た」だった。次いで「グループ外しにあった」「全く知らない人からのメール・電話」「写真などの個人情報を載せられた」などが続いている。
都では、「ネットに接する前から教育をする必要があるが、啓発が追いついていない」として、今後対策を検討していくという。
保護者への要望として、「インターネットに接続する機器を利用する時間や場所のルールを家族で話し合ってほしい」