2015年11月12日 20:07
Cypress、独自の昇降圧技術を採用した車載向けPMICを発表
Cypress Semiconductorは、先進運転支援システム(ADAS)やボディ制御モジュール、インスツルメントクラスタシステムなどの車載アプリケーションに車のバッテリーから電源を安定的に供給するパワーマネージメントIC(PMIC)「Cypress S6BP20xシリーズ」を発表した。
同シリーズは、独自の1チャネルバックブーストDC/DCコンバータを利用した電子制御ユニット(ECU)向けのパワーマネージメントソリューションにより、バッテリー電圧の極端な変動を安全に管理することが可能。他社製PMICで必要となる2つの大型電解コンデンサが不要で、小型のセラミックコンデンサ1つで、ECUパワーマネージメントソリューションを実現できるとする。
また同社は併せて、インスツルメントクラスタシステム向けPMIC「S6BP50xシリーズ」も発表している。こちらは、異なる電圧の3チャネルを出力することが可能で、スペクトル拡散クロックジェネレータ(SSCG)とともに、降圧コントローラや降圧コンバータ、昇圧コンバータのすべてを1チップに統合している。
なお、2シリーズともにすでにサンプル出荷を開始しており、量産開始は2016年前半を予定している。