2015年12月1日 08:00
"スマートリビング"目指して研究を集中 - imecがTechnology Forumを開催 (1) imecが提唱する"直観的"なIoTとは?
ベルギーの独立系半導体・ナノテクノロジ―研究機関imecが11月9日、東京で年次事業説明会「imec Technology Forum 2015 Japan」を開催した(図1)。imecは、毎年、この種の催しを、ベルギー、米国、韓国、台湾でも行っており、日本での開催は今年で15回を迎えた。今回のメインテーマは「明日を築く人々のために - スマートリビングを目指して」となっていた。
冒頭の基調講演で、imecのCEO兼社長を務めるLuc Van den hove氏が「From the Happy Few to the Happy Many(少数の幸福から多数の幸福へ)」と題してimecの研究方針と今までの成果の一端を紹介した(図2)。
○多数の幸福をもたらす"直観的"IoT
「今回のimec技術フォーラムのメインテーマは"スマートリビング"である。今から1世紀余り前、1900年当時は大金持ちの豪邸で、執事や召使いが少数の裕福な人々の幸福のために奉仕していた。その後、この状況を変える原動力となったのが半導体をはじめとするテクノロジーだ。テクノロジーには多くの人々の生活を容易にし、健康にし、快適にし、安全にし、持続可能にしてくれる効用がある。