閲覧注意! 石川県の「ハニベ岩窟院」で体験できる地獄と仏の世界って?
これは鬼?エンマ様?像はクルマにひかれたり生首だったり血まみれだったりと、寺院のイメージからは想像でしがたい雰囲気が漂っている。まさに「地獄絵図」そのもの。鬼が人間の目玉の串や人肉をサカナに、「人血酒」で酒盛りしていたりもする。微妙にエログロな像も多く、例えば「乱用の罪」。男性のイチモツが超巨大化しており、「一物重く足腰立たず」と紹介されているのだ。
○目に見えない世界を形にした場所?
代表の都賀田明美さんによると、「ここは目に見えない世界を彫刻で表現しています。それを目にすることで何かを心に感じていただければ」とのこと。強烈な像たちの目の前で、何とも穏やかに話す都賀田さん。
こんな世界を毎日毎日見ていると、悟りを得たように心静かになるのだろうか。
「例えば『食べ物を粗末にする罪』という地獄があります。この地獄では、鬼が人のおなかを杵(きね)でついています。子供にこれを見せて食べ物を粗末にしないこと、好き嫌いをしないこと、と教えてあげてくださいね」と、都賀田さん。都賀田さんによると、敷地内には大小様々な100体ほどの像があるという。よく見ると神様も仏様も鬼もみんなユニークな表情をしていて、制作者の思いやこだわりが随所に散りばめられている。