2016年2月27日 10:00
スタートアップを取り巻く環境は変わりつつある? - 10期目のKDDI ∞ Laboはプログラムの転換図る
既存事業を食ってこそ、本当に良いループが回っていく」と高橋氏。そこで同社が行った取り組みが「出張ピッチ」だ。
∞Laboにはすでに18社のパートナー企業が存在するが、彼らのもとに、∞ラボ卒業生を連れて回り、新規事業領域の社員だけでなく、既存事業の社員を含めた数百名単位でスタートアップ企業にピッチをさせ、一種の"化学反応"を目指すのだという。実際に、既存事業との化学反応例として高橋氏は自社の取り組みを挙げ「auWALLETは、もともとWebMoneyが持っていたプリペイドの仕組みを活用したし、ルクサにイグジットしてもらうことでネットのECのスキームを取り込んだ。コアな事業が、ベンチャーの延長線上でできたわけです。このように、既存事業に上手くレバレッジをかけて、ほかの企業でも進められないかなと考えている」と話す。こうした化学反応は、地方のスタートアップと都心のVCやスタートアップとの接点を設ける「地方連携」や、産官学の横のつながりでもKDDIとして関与していきたいとのことで、さらに前へ進めていくとした。
そこで節目となる10期の取り組みがインキュベーションからアクセラレーションへのプログラムの変化と、パートナー企業の追加となる。