2016年3月9日 10:00
"津軽百年食堂"に登場する老舗の一杯! 3日かけて作る「津軽そば」が染みる
青森には「味噌カレー牛乳ラーメン」というちょっと変わったご当地ラーメンがあるが、「煮干しラーメン」もまた、青森を代表するご当地ラーメンである。その煮干しラーメンをたどると、とあるご当地麺に行き当たるそうだ。今回、そのルーツとされる一杯を紹介しよう。
○創業100年以上の大衆食堂
「煮干しラーメンって煮干しでダシをとったラーメンなんでしょ? 」と思う人もいるだろう。確かにそうなのだが、煮干しラーメンの本場・青森の煮干しラーメンは一味違う。通常の煮干しとは異なり、イワシの頭と内臓をはずして串に刺し、炭火であぶって乾燥させる「焼干し」を使っているお店も数多く存在する。いわば、「煮ていない煮干し」なのだ。
干して味が凝縮した焼干しは、通常の煮干しの3倍もダシがとれると言われている。
そんな焼干しをつかったご当地麺が、今回紹介する「津軽そば」だ。内臓のない身だけのイワシからは上品なダシがとれ、津軽そばをはじめとした青森の料理に欠かせない素材になっている。
津軽で津軽そばを食べたいなら、地元の人たちに愛されている大衆食堂「三忠食堂本店」へ。創業100年以上の老舗であり、映画化もされた小説『津軽百年食堂』のモデルとなった名店だ。