MIJS、日本版シリコンバレーを創出するプロジェクト「JAPAN Tech Valley」
内山氏によると、設立当初の目的は会員企業の「製品規格の共通化による、販路の拡大やユーザビリティの向上」「海外の企業・団体との提携」「人と企業の連携を行い、各従業員の能力向上や業界の活性化」の3項目であったという。しかし、現在の日本に求められていることは「第3の矢」の確立であり、その中でも、持続的な経済成長を実現するための成長イノベーションの創出だと話す。こうした背景の下、世界で勝てるプロダクトの育成にフォーカスしたビジネスプラットフォームとなることが基本理念と、同団体の設立目的を再定義した。
これらの考えから、設立10年を機に、新プロジェクト「JAPAN Tech Valley」の立ち上げを発表。簡略に言うと、新プロジェクトは「日本版シリコンバレー」を目指すという。具体的には、成功企業と成長企業が連携し、速いスピードでイノベーションを起こすエコシステムを作り、「自己完結型」であった日本の企業風土を「解放・連携型」に変化させる仕組みをつくる。
ではなぜ、今までの日本では「シリコンバレー」がなかったのだろうが。その原因として、内山氏は「高リスクベンチャーに資金提供する金融システム」「質が高く多様性がある人材が流動的な労働市場」