くらし情報『慶大、心臓カテーテル治療後の腎合併症をリスクモデル利用で予測可能に』

慶大、心臓カテーテル治療後の腎合併症をリスクモデル利用で予測可能に

を用いて複数の臨床的な患者情報からその発症を高い精度で予測する「リスクモデル」が開発されてきたが、この「リスクモデル」がほかの国や地域でも高い精度で機能するかに関しては、これまで検証されていなかった。

今回、同研究グループは、慶應義塾大学病院およびその関連15施設で心臓カテーテル治療を施行した合計約1万1000名の手術情報を用いることで、米国で開発された「リスクモデル」が、日本人でどの程度正確に腎機能障害の発症を予測できるか検証を行った。この結果、米国で開発された「リスクモデル」は、閾値の変更など適切な統計的補正作業を行えば、日本人においても高い精度で心臓カテーテル治療後の腎臓機能障害の発症を予測できることが証明された。

これにより、心臓カテーテル治療の前にこの「リスクモデル」を用いることで、腎機能障害を発症する危険性が高い集団を正確に同定することができ、事前に十分な予防策を講じることができるようになる。さらに、「リスクモデル」から推定される危険率をインフォームドコンセントの場で患者に説明することで、各個人によって異なる腎機能障害発症の危険性を具体的な確率として提示でき、手術を受けるか否かの判断材料として役立つものと考えられるという。

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