2016年11月12日 12:00
マイナビニュースに強力ライバル!? 総合ニュースサイトに変貌したフジテレビ「ホウドウキョク」担当者を直撃
(同)と狙いを語る。
こうしたコンテンツを、TwitterやFacebookといったSNSに出すことによってユーザーの属性も把握し、どの年代がどのようなニュースやコメント・解説に興味を示しているかというデータの蓄積にもつなげている。清水氏は「『このニュースに対して、ネット上ではこういう意見があって反響があります』というのを、地上波でもやりたいと思っています」と、地上波へのさらなる還元も視野に入れている。
そして、今回のリニューアルで注目なのは、360度のVR(バーチャルリアリティ=仮想現実)動画の配信だ。清水氏は、東日本大震災の被災地を取材した経験を踏まえ、「これまでのテレビの手法だと、『建物の15.9mの高さまで津波が来ました』というのは、ビルの3階まで矢印をひいて表現していました。でもこれでは縮尺で見せているので、実感がわかないですよね。ところがVRだと、実際に見上げて高さを体感することができるんです」と活用ケースを想定する。
こうした新たな技術への取り組みについて、清水氏は「いまや速報性ではSNSに勝てないんですよね。
そのときにメディアができることは、VRや、視覚的に情報・データを表現するインフォグラフィックスなどで、どう伝えられるかという方法を考えていくことだと思っているんです」