キヤノンの30倍ズームコンデジ「PowerShot SX700 HS」で、ヨーロッパの鉄道を撮る! (1) 狙った車両とシャッターチャンスを逃がさない!
おかげで、レールの彼方に見え始めた列車を「撮りたい」と思ってからカメラを取り出しても間に合ったことが多かった。ほかにも、ズームで追いかけての後追い(通過した列車を後ろから撮ること)がしやすいなど、この速さと正確さは、鉄道撮影の大きな武器だ。
ズーム性能のアドバンテージは、動画においてもきわめて大きい。前述の強力な手ブレ補正(動画撮影時は)とも相まって、手持ちでも非常に撮りやすく、画質も十分満足できるクオリティ。
何をもって「鉄道写真に向いている」とするかについては、さまざまな意見があると思う。だが、少なくともPowerShot SX700 HSが「鉄道写真を撮れる性能」を十分に有していることは確かだ。気軽に持ち歩けるサイズはもちろん、望遠での雰囲気ある描写や交換レンズを持ち歩く必要のない手軽さなども含めた、総合的なパフォーマンスでは一眼カメラを大きく超えるだろう。今回のように旅先での撮影においてはなおさらだ。