くらし情報『昭和の残像 鉄道懐古写真 (44) 東急電鉄8090系デビューと”珍”風景』

昭和の残像 鉄道懐古写真 (44) 東急電鉄8090系デビューと”珍”風景

まさに”珍”編成での走行でした。

この回送シーンは、撮影先で知り合った鉄道ファン(当連載第3回「雪の日に狙った”白いスロープ”」にも登場)から情報をもらい、撮影したものです。

インターネットなどない時代、連絡先を交換しながら情報をやり取りしていたのも、懐かしい思い出です。

続いて紹介するのは、新玉川線(現在の田園都市線渋谷~二子玉川間)乗り入れ工事中の二子玉川園(現・二子玉川)駅の写真です。

駅の溝の口側では、ホームを削り、橋梁上に上下の仮線を設置する工事が行われていました。

工事自体が荒技的ゆえ、線形も奇妙なものになっていました。

その後、本線を直線に改修し、ホームを延長拡幅して、新玉川線開通の準備が整いました。

最後に紹介するのは珍しい貨車。


高架・複々線化される前の東横線新丸子駅の側線には、東急で唯一3軸ボギー台車を履いた貨車、チキ3095の姿がありました。チキ3095は元々、鉄道院新橋工場で1914(大正3)年に製造された木造客車で、国鉄時代の1951年に払い下げを受け、長物車に改造したものです。

東急の電車・貨車において初の20m車(電車は8000系が初)

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