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銀行トリビア (2) リアルな支店がない”ネット銀行”、なぜ「支店名」がある?

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銀行トリビア (2) リアルな支店がない”ネット銀行”、なぜ「支店名」がある?
ふつう銀行に口座を作るときは、支店の窓口で手続きをします。

そうすると、「○○銀行××支店 普通預金 口座番号◇◇◇◇◇◇◇」というように、支店名と口座番号が割り当てられることになります。

ただ、ネット中心に取引するネット銀行など、リアルな支店をもたないタイプの銀行も登場しています。

こうした銀行で口座を作ったことのある人はわかると思いますが、リアルの支店がないにもかかわらず、従来の銀行と同じように支店名と口座番号が割り振られるんですよね。

例えばセブン銀行の場合、マーガレット支店など12の花の名前の支店があります。

なぜなのでしょうか。

これは、銀行間でお金のやりとりをするの仕組み上、支店名が必要だからです。

その仕組みを全国銀行データ通信システム(全銀システム)といいます。


日本銀行と、その他の銀行、信用金庫、信用組合など、すべての民間の金融機関をオンラインで結んで、実際のお金を動かさずに、データ処理で送金したり受け取ったりする仕組みです。

これがあるおかげで、他行への振り込みや、公共料金の口座引き落としなどができるわけです。

全銀システムはネット銀行が登場する前からあったので、振り込みなどは、「4ケタの金融機関コード+3ケタの支店コード+7ケタの口座番号」を使うルールになっています。

そのため、支店のないネット銀行も、他行へ振り込んだり、他行からお金を受け取ったりするためには、支店名と支店コードを持つ必要があるのです。

銀行にとっても、口座番号だけしかないよりも、支店名があったほうが、管理がしやすいといえるでしょう。

ネット銀行の支店名は、各行ごとにシリーズ化されています。

いずれも工夫をこらして親しみやすい支店名にしているのがわかります。

他の支店の名前を見てみると、「私はこれがいい!」と思うこともあるかもしれませんが、支店名は銀行が割り当てるので、残念ながら自分では選べないし、変更することもできません。


ちなみに、ネット銀行の先駆けであるソニー銀行は、支店名が「本店営業部」1つのみとなっています。

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