銀行トリビア (4) 「第四」「七十七」「百五」…名前に”数字”がついた銀行、その名の由来は?
新潟にある第四銀行は、今もその名前のまま存続しています。
現在、日本で一番歴史の長い銀行といえます。
第五国立銀行は大阪で、三井住友銀行に引き継がれています。
明治9(1876)年に条例が改正されたのに伴って、次々に国立銀行が設立され、認可を受けた順に番号のついた銀行が誕生します。
明治12(1879)年には、その数が153になりました。
つまり、第百五十三国立銀行まであったということですね。
これらの銀行が発行した銀行券は、いずれも同じデザインで、発行者名の部分だけが違っています。
やがて明治15(1882)年に日本の中央銀行として日本銀行が設立されます。
明治18年から日銀券が発行されるようになると、国立銀行券は日銀券と交換されて姿を消し、国立銀行も、その多くが普通銀行に転換しました。
現在、数字のついた銀行は8行ありますが、このうち明治からの名前をずっと引き継いでいるのは、第四、十六、十八、七十七、百五、百十四の6つ。
また、八十二銀行は、第十九銀行と六十三銀行が合併してできました。
「19+63=82」というわけです。
数字のついた旧国立銀行の多くは、名前を変えて現在も継承されています。