くらし情報『過去の傾向からみる中国株式市場』

過去の傾向からみる中国株式市場

過去の傾向からみる中国株式市場
4月18日の中国株式市場では、中国政府が景気刺激に向けて金融政策を緩和するとの観測が拡がったことや、IMF(国際通貨基金)が世界経済の成長見通しを引き上げたことなどを受け、代表的な株価指数である上海総合指数は、約2ヵ月ぶりの大幅上昇となりました。

これまで世界景気の先行き不透明感や、中国の景気減速懸念、不動産価格の低迷に対する警戒感などを背景に、上海総合指数は上値の重い展開となっていました。

しかしながら、世界経済の成長が緩やかに改善しつつあるとのIMFの見通しに加え、足元3月の経済指標において、小売売上高や鉱工業生産など、景気の持ち直しを示す指標がみられつつあることなどから、今後一段と中国景気の見通しが上向くようであれば、それとともに株価は除々に回復していくものと期待されます。

そうした中、最近3年間の中国・上海総合指数の動き(下図)を見ると、上昇・下落の両局面において、おおむね30%前後の騰落率となったところで高値・安値をつけるといった、興味深い傾向がみられています。

株価指数が常に30%前後の範囲で動くわけではなく、また、30%という数字に意味があるかはわかりませんが、投資家の多くが過去の値動きを参考にする傾向にあることから、上海総合指数については、当面の間、こうした数値が意識されやすいといえそうです。

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