「女性・院卒者」の初任給、「男性・院卒者」を上回る--2011年、その理由は?
産業別の初任給を見ると、男性院卒者の59.2%を採用している大企業採用の内訳は、上位3産業は製造業30.9%(初任給22万7,500円)、情報通信業11.0%(同25万9,700円)、学術研究6.4%(同22万9,200円)と製造業が過半数を占め、このうち男性の平均初任給を上回ったのは情報通信業のみだった。
また、男性院卒者の35.4%を占める中堅企業の上位3産業では、製造業14.1%(同21万8,600円)、学術研究8.7%(同27万1,000円)、情報通信業6.7%(同24万2,400円)と、学術研究、情報通信業が平均を上回った。
これらのことから、男性院卒者の約3割を採用している大企業製造業の初任給が低いことが、平均初任給を押し下げていると考えられる。
一方、女性院卒者については、全体の47.2%を採用している大企業採用の内訳は、製造業13.1%(同23万100円)、情報通信11.7%(27万7,500円)、卸売・小売業8.8%(25万6,000円)、学術研究4.0%(22万5,700円)、医療・福祉3.4%(22万7,400円)と、男性に比べて産業が分散していることが分かった。