昭和の残像 鉄道懐古写真 (54) 玉突き転属で横浜線&青梅線を走った103系
1978年、横浜線に画期的な出来事が起こりました。
初の冷房車(冷房改造車)が登場し、運行を開始したのです。
その翌年、さらに画期的な出来事が! なんと高運転台・ATC準備車が新製配置され、ピカピカの車体も誇らしげに運行を開始したのです。
直通運転先の根岸線にATC導入が計画されたことによる投入でした(ちなみに根岸線のATC導入は1984年)。
横浜線の103系は1989年2月に引退し、205系に置き換えられました。
続いて青梅線の103系を紹介しましょう。
青梅線へ103系が投入されたのは1976年。
当初、京浜東北線から玉突き転属してきた4連での運行でしたが、翌1977年には増結用の3連が登場し、立川~青梅間の一部列車で7連の運行が始まりました。
奥多摩の山へ分け入る青梅~奥多摩間では、ローカル色の濃い風景の中を103系が走りました。
青梅線での103系の活躍期間は26年におよびました。その間、沿線の人口増加による輸送力増強のため、3連から10連まで(9連を除く)バラエティーに富んだ編成を見ることができました。
特徴的なものとして、付属3連の五日市線内単独運用。