に19万円を充てなければならず、結局足りないお金38万円を新たな借金(国債発行)で賄わなくてはなりません。
従来のローン返済を行なう一方で、その返済額の2倍となる新しい借金をしなくてはならないうえ、こうした状況が長い間続いていることから、借金残高は年々増え続け、現在ではローン(借入)残高が約7,400万円にのぼる事態となっています。
これまでのところ、国債発行による政府の資金調達に大きな支障は生じていませんが、家計に置き換えた例でもわかるとおり、赤字体質が解消されずに借金の累積が続けば日本の財政に対する信頼性や安定性は低下する可能性があります。
欧州債務問題が世界経済を揺るがす中、同問題が対岸の火事とは言えない財政状況にあるとみられる日本は、財政健全化に向けた抜本的な取り組みが急務といえそうです。
(※上記は2012年度政府予算をシンプルに解説することを目的にしたものです。
)(2012年5月15日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】