くらし情報『学生・生徒らの自殺、初めて1000人超える--2011年、雇用情勢悪化が影響か』

学生・生徒らの自殺、初めて1000人超える--2011年、雇用情勢悪化が影響か

原因・動機別の自殺の状況については、「健康問題」が最多で1万4,621人。

次いで、「不詳」が8,070人、「経済・生活問題」が6,406人、「家庭問題」が4,547人、「勤務問題」が2,689人、「その他」が1,621人、男女問題」が1,138人、「学校問題」が429人となった。

また、白書によると、経済状況の相対的な改善につれ、中年男性の自殺死亡率が減少傾向にある一方、20代以下の若年層の自殺死亡率が上昇しつつある事が判明。

これは、20~29歳の自殺死亡率の推移と若年失業率を比較すると、両者は近い動きを示していることから、派遣社員やアルバイトといった非正規雇用の割合の増加など、若年層の雇用情勢の悪化が自殺死亡率の上昇に影響している可能性があると分析している。

さらに、2009年を境に「就職失敗」による自殺者が急増していることについても、注意が必要だと指摘している。

このほか、2011年における月別の自殺者数の動向を見てみると、年初から前年同月をおおむね下回って推移した後、4月から6月にかけて増加。4月は前年同月比126人増の2,711人となった後、5月には同593人増の3,375人に急上昇、6月も5月よりは減少したものの同257人増の3,037人を記録した。

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