福島県企業の休廃業・解散、2011年度は28.4%増--原発50km圏内での増加目立つ
となり、いずれも年度の倒産件数を大幅に上回った。
業種別に見ると、「建設業」が171件で最も多かったが、「その他」を除く7業種の中で唯一、前年度を下回った。
これは、「建設業」を除くすべての業種で前年度比率が二桁増となる中、「東日本大震災復旧・復興需要に伴い、事業停止後に再開したり、業績改善した企業が多かったことが要因」(同社)と見られる。
構成比については、最多が「建設業」で34.7%、以下、「小売業」が18.5%、「サービス業」が18.3%と続いた。
また、前年度からの増加率では、「運輸・通信業」が180.0%増でトップ、以下、「不動産業」が77.8%増、「サービス業」が63.6%増となった。
市郡別に見た場合、県内26市郡中、14市郡で前年度を上回ったことが判明。
件数1位は「いわき市」で95件(構成比19.3%)、2位「福島市」で75件(同15.2%)、3位「郡山市」で62件(同12.6%)と都市部が上位を占めた。一方、郡部トップは「双葉郡」で45件(同9.1%)だった。
増加率を見ると、最も髙かったのは「南相馬市」で前年度比311.1%の増加。
以下、「本宮市」が同166.7%増、「双葉郡」が同164.7%増と続き、増加した14市郡中、9市郡が東京電力福島第一原子力発電所50㎞圏内となった。