銀行トリビア (11) 「ネット銀行」、一般の銀行と違うのは”ネットで取引”することだけ?
銀行は基本的に、預金者から集めたお金を企業に貸し出すのが仕事。
そして、貸出金利と預金金利の差額が、銀行の利益となります。
今は企業の資金ニーズは減り、金利も大きく下がって、銀行は昔のように貸出では利益を上げられなくなりました。
そこで、第8回「一般窓口以外の銀行の『相談コーナー』、何を”相談”しているの?」にも書いたとおり、最近は金融商品を販売することで得られる手数料も収入源になってきています。
一方、ネット銀行をはじめとする新しい銀行は、企業への貸出は行っていないところがほとんど。
住宅ローン、カードローンなど個人向けの貸出や、金融商品の販売のほか、集めた預金を銀行自身が運用するなどして利益を得ています。
また、セブン銀行のように、他の銀行から得られるATMの利用料を収益の柱にするという、新しいビジネスモデルの銀行も登場しています。
このようにネット銀行は、預金者から見えている部分だけでなく、見えていない部分でもこれまでの銀行とは違っているといえます。
なお、ネット銀行もすべて預金保険制度に加入しているので、万一破たんしても、預金者1人あたり1000万円とその利子までは払い戻されます。