航空トリビア (21) 一度は廃れた機内ネットサービス
料金は1搭乗1,000円前後が相場だ。
ただ、同じ航空会社でも利用できるかどうかは飛行機の種類(機材)による。
長期プランに入るならその点も見極めたい。
機内インターネット接続サービスは2000年代半ばに一度、かなり普及した。
航空機メーカーのボーイング社が提供した「コネクション・バイ・ボーイング」というサービスで、数多くの航空会社が採用したが、突然のようにサービスを中止した。
アメリカ系の航空会社が採用しなかったのが原因だと言われた。
では、なぜアメリカ系が採用しなかったのかといえば、顧客から「やめてくれ」との声があがったからだ。
航空会社にとってビジネス客はリピーターであり上級クラスを使う大切な顧客だが、企業の責任者的な立場にあるビジネス客から「機内ではゆっくりしたい。
空の上にいるときくらい仕事のメールから開放されたい」と、航空会社に機内でのネットのサービスを採用しないように訴えたというのだ。
それなら、今回はどうしてそうならなかったのだろうか。
おそらく当時以上にネットが普及して仕事にも生活にも欠かせないツールになったことと、当時ほどネットやメールに”アレルギー”を持つビジネス客が減ったからではないだろうか。