高速トリビア (30) トンネルの非常口から避難したその先はどこにたどり着く!?
トンネルの非常口は、避難坑や反対車線のトンネルにつながっています。
トンネル内で事故が発生した場合、安全にトンネル内から外部へ避難するために利用します。
非常口は、トンネルの長さと交通方式(対面交通なのか、上下線が分離しているか等)によって、設置する基準を決めています。
全てのトンネルに非常口があるわけではなく、約750mの間隔で設置されています。
そのため短いトンネルには非常口はありません。
例えば、関越道の関越トンネルやアクアラインの東京アクアライントンネルといった長大トンネルに非常口が設けられているのです。
アクアラインは、神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾を横断する高速道路です。
川崎側の9.6 kmがアクアトンネルと呼ばれる海底トンネル、木更津側の4.4 kmがアクアブリッジと呼ばれる橋になっており、その境の人工島には海ほたるPAが設けられています。
アクアブリッジは、日本第1位の長さの橋梁であり、アクアトンネルは、関越トンネル・山手トンネル・飛騨トンネルに次ぐ、日本第4位の長さの道路トンネルです。
アクアラインの道路の下には3つの空間があります。
この中央が避難経路となっています。