あの会社の社食 (6) 三木谷社長の「同じ釜の飯を…」を実現した楽天の社食
ご飯は「健康米」として、「マンナンヒカリ」や雑穀を使ったごはんも用意する。
また、だしは現場でカツオ節や昆布などの自然素材からとることで旨みを増し、その分塩分控えめにするといったこだわりようである。
楽天では、30カ国以上もの多国籍の社員が勤務。
宗教もそれぞれ異なり、食べられない食材もあるため、チキンやポーク、酒といった材料表記もしっかり。
ベジタリアン対応メニューも用意されている。
ちなみに、食べ残しの量は非常に少なく、廃棄は1人あたり35g程度。
これには、社員有志から構成される「カフェテリア委員会」の存在が大きい。
業務外で活躍する約15人の組織で、カフェテリアの運営に社員代表として関わっている。
ブッフェコーナーでは、「ミニトマトは○個まで」「魚は一切れまで」など、1人あたりの量が細かく決められている。
「必要以上にたくさん盛り付けて、結果食べ残しが出てしまった」といったことを繰り返ししていては、せっかくの無料提供も厳しくなってしまう。そこで、同委員会はこういったルール付けを行って無駄な廃棄を少なくし、無料提供を持続可能なものにしているのだ。
また、同委員会の意見はメニューに対しても反映されている。