佐賀・有田の「焼き物の里」でお宝・掘り出し物をゲットする方法
お訪ねしたのは、長年にわたり有田の窯業界で活躍され、現在は有田町観光協会事務局長を務めておられる筒井孝司さん。
早速お話をうかがうと、「まず、有田では価値に合わない値段をつけることはありませんのでご安心を。
いい品はそれなりの理由があるんですよ」。
やはりそうなんだ。
「絵付けの色使いが多い、または描写が細かいものは、それだけ熟練工の手間と時間がかかりるので高くなります。
焼き物の世界では、これらを『絵手間』といいます。
複雑に見える絵でも、転写といって磁肌に絵を印刷したものは安いはずです」。
なるほど、なるほど。
「また、シンプルな無地の器でも、ろくろを使って一つひとつ作ったものと、工場で量産したものでは当然、値段は違います」。
でも、どうやって見分けるのですか?「手作りのいい品は磁肌がなめらかで、手に持った時の軽さや感触が全く違います。それに平らなところに置いてもカタカタいわず、すわりがいいんです」。
では、絵付けはどのように見たらいいのでしょう?「同じような絵柄のものを並べて線描きの部分をよく見比べてください。
手書きものと転写ものは線の勢いや太さに違いがあって、なんとなく分かるはずです。