北海道・美々川でなら、旅行最終日の滑り込みで大自然を満喫できる!?
湿原を流れる美々川には陸地からアプローチできる地点が限られているため、なかなかその美しさに触れることができない。
そこでカヌーを使ってその姿を見に行ってみた。
美々川は全長約10キロの2級河川。
源流は複数あり、新千歳空港からすぐ近くの場所にある千歳湖から流れ出した水や、湿原の森の中の湧き水が集まり、ゆっくりと一本の川になっていく。
水源からしばらくは、草の間にちょろちょろと水が流れるという雰囲気で、カヌーでは進めない状態がしばらく続く。
ようやく水量が安定してくる第2美々橋から川下りをスタートさせるが、しばらくはカヌーの幅ぎりぎりの狭い流れが続くため、必死の舟こぎが続く。
流れは極めて緩やか。
背の高い草に囲まれた中に続く一本の水路。
その水は透き通っており、陸地では決して味わうことができないなんとも幻想的な雰囲気である。
少しずつ川幅が広がり、眺めのいい広い川面が目の前に広がると、いよいよ川下りは最高に気持ちよくなる。時折岸に近づくと、鮮やかな青色をしたカキツバタなどの野生の花が目を楽しませてくれる。
周辺は野鳥の聖域といわれる一帯なので、美しい鳥がしばしば頭上を行き交う。