この犬はどんな犬!? 犬種を学んでみよう (9) 英国の王室で愛された小さな“騎士” -キャバリア
彼の熱意に刺激されたブリーダーたちは、時折先祖帰りをして産まれる口ふんの長い個体を固定させ、チャールズ2世時代の姿に近い犬の作出に成功。
復活を遂げたこの犬種は、中世への回帰の意味を込めて「騎士」の名を冠され、「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」と名付けられます。
イギリスでは1945年に公認され、1960年代には王室がこの犬種を愛玩したことにより国民的な人気を得るに至っています。
アメリカでも多くの愛好家を擁していますが、公認は1995年と大きく遅れました。
■キャバリア・キングチャールズ・スパニエルの特徴と性格
キャバリアはキングチャールズ・スパニエルの改良犬ですが、過度な小型化をしなかったため、サイズはキングチャールズ・スパニエルより一回り大きくなっています。
体高は33cmほど、体重は5~8kgが標準的です。
また、キングチャールズ・スパニエルからの改良の目的のひとつが「屋外で飼える」ことであったと言われるように、とてもタフで活発です。性格はとても穏やかで優しく、愛情豊か。
とても賢く好奇心旺盛で、人間のいうこともよく理解します。
トレーニングやしつけもしやすく、手もかかりません。