静岡県から全国へ! なぜ「しずおか食セレクション」は超絶おいしいのか?
そこで、三つ葉などの水耕栽培を行っていた京丸園の鈴木厚志社長が、あるすし屋の大将から「お前、農家なら、芽ねぎを作ってみろ」と言われたこときっかけに、水耕栽培に挑戦した。
当時を思い返して鈴木さんが語ってくれたことには、栽培が安定するまでに2年かかったそう。
「試行錯誤の末、大将が『これ、いいぞ』って言ってくれた時から、市場で売れ始めたんです。
天竜川の豊富な伏流水と日照時間に恵まれたこの土地だからこそ、うまくいったのでしょう」と鈴木さん。
姫ねぎは、ステーキや肉との相性も抜群。
ぜひ賞味してほしい。
さらに今静岡県では、県産の食材を活用し、県の農林水産業や食文化の振興に貢献している料理人や菓子職人を「ふじのくに食の都づくり仕事人」として表彰している。
その一人で、「レストランハーモニー」のオーナーシェフである足立久幸さんが、静岡の食材の魅力を語ってくれた。
「食材は畑を見て選ぶんです。
生産者の個性が野菜に出るから。
静岡は恵まれた気候と地形から、少数とはいえ170以上の多品目が作られている。
いろんな食材をどんどん使えるんですよ」。
これから冬にかけては、エビイモを使ってつくるコロッケがオススメらしい。