長崎県平戸市に伝わる、じりじりする「絶品くじら鍋」を堪能!
平戸市のみならず、長崎ではくじらがよく食されているらしい。
長崎県の鯨肉年間個人消費量は、なんと全国一位だという。
このこと、みなさんご存じだっただろうか?とりわけ平戸市。
江戸時代に日本最大規模の鯨組(昔、鯨漁に向かう男たちの船団は「鯨組」と呼ばれていた)の本拠地があったらしい。
数百年たつ今も正月や祝いごとにはくじら料理がかかせないほど、鯨食文化が息づいているエリアだという。
中でも絶品と名高い「じりじり鍋」は、秋から冬にかけての今が旬だという。
一体どんな鍋なのか、「鯨フェア」のイベント開催事務局も併設している平戸市商工物産課の久豊さんに尋ねてみた。
久豊さんによると、鯨は約300年前から日本人に親しまれてきた食材だという。
数あるくじら料理の中でも、くじらの油と赤肉のうまみを存分に引き出しているのが伝統料理「じりじり鍋」。
火にかけた時に鯨の皮が「じりじり」という音を発することから、この名で親しまれている。作り方を簡単に説明すると、くじらの皮を鍋に入れ、そこから染み出した脂でまずは野菜類を炒める。
火が通ったらダシを注いでしっかり味付け。
しばらく煮てから、くじらの赤身をどさりと入れる。