マネーのトリビア (33) 「ホールディングス」とついた会社名、”ホールディングス”って何の意味?
「ホールディングス」というのは「持ち株会社」を意味しています。
持ち株会社には2パターンあるのですが、一般的にホールディングスとつくのは、その会社自身は事業を行わない純粋持ち株会社です。
大きな企業の場合、いくつかの企業がグループを作っていることがよくあります。
そのグループ全体を統括しているのが持ち株会社です。
持ち株会社は、その名前のとおりグループ会社の株を保有していて、それらの株から得られる配当を収入源としています。
特に金融機関は「○○フィナンシャルグループ」という金融持株会社の形をとって、傘下に銀行、証券会社、消費者金融会社、クレジットカード会社などの子会社を持つケースが多くなっています。
持ち株会社のメリットはいくつかあります。
1つは役割を分担できることです。
グループ内の各事業会社は自分自身のビジネスに集中し、持ち株会社はグループ全体の方向性や経営戦略を考えることによって、経営が効率化できます。
持ち株会社が機動的な意思決定や経営判断を行っていくことは、変化のスピードの速い今の時代に合っているといえます。
もう1つは、企業の再編がしやすいこと。
グループ外の事業会社を買収するときは、そのまま子会社にしてしまえばいいし、グループ内に新しい子会社を作って新規事業に参入するといったこともできます。