大阪を流れる淀川には天然のうなぎが生息し、昔ながらの漁法でうなぎ漁が行われている。
淀川でのうなぎ漁は1950年代まで盛んだったが、高度成長期に水質が悪化し、漁獲量が低迷した。
その後下水道が普及したことなどにより水質の改善が進み、漁獲量が増加してきているという。
近年、大阪市漁業協同組合(大阪市漁協)とNPO法人「浪速魚菜の会」、大阪商工会議所が手を組み、淀川の魚介類を「淀川産(よどがわもん)」としてブランド化する活動を進めている。
天然うなぎについても、乱獲で減らさないように漁獲高の少ない伝統漁法でとれたうなぎを大阪市漁協の関連会社が買い取りを行なうなどの施策を進めているという。
大阪市漁協の関係者に話を伺ったところ、今年6月~10月の漁獲シーズンに大阪市漁協を通して料理店などへ卸した漁獲量は400kgほど。
主に大阪市内のレストランや割烹へ提供しており、一般のスーパーなどには出回っていないという。
淀川産天然うなぎを取り扱っているレストラン・割烹は大阪市漁協のサイトで紹介している(ただし現在は漁獲シーズンではないため、取り扱っていない店舗もあるとのこと)。
味わいの特徴としては、脂がさっぱりとしていることだという。