よく似た味の飲料に「マミー」がある。
しかし道民感覚で言わせていただくと、その味は似ているがやはり大きく違う。
昔、部活の先輩に「カツゲン買って来い」と命じられて買いに行ったにも関わらずマミーを買ってしまい、後輩がヤキを入れられている場面によく出くわしたものだ。
それだけカツゲンは愛されてきたのである。
次にご登場いただくのは「コアップガラナ」だ。
ガラナというドリンクは全国で販売されている。
もともとはブラジルの飲み物らしく、1960年に日本に進出してきた。
当時、コカコーラが日本国内で販売網を広げていた。
これに対抗すべく、全国清涼飲料協同組合連合会なるものが、ブラジル大使館から製造方法を指導してもらい、より日本人好みの炭酸飲料として完成させた。
味は確かにコーラに似ている。
当時の流通事情により、日本の中でもとりわけコカコーラの進出が遅れていたのが北海道だった。
道南(どうなん)にある小原という飲料メーカーでは、北海道の人たちにもコーラのようなドリンクを味わってほしいという思いから、全国清涼飲料協同組合連合会に加盟。コアップガラナの生産と販売を行った。
偶然が重なり、北海道で定着したコアップガラナ。