【突撃!COBS】「病み本」作者に聞いた、彼女が心を病んでしまったらどうする?
日本人はもともと自己表現が苦手ですしね。
――うつの問題もよく取り上げられますよね。恋人や好きな人が「病んで」しまった場合、何かできることはあるのでしょうか?
熊:う~ん、難しいですが基本的に「自分が何かしてあげられる」とは思わない方がいいんじゃないかと思います。状況を分析したり自分の意見を押し付けるようなアドバイスをするのではなく、ただ話を聞いてあげて共感してあげる。居心地の良い存在になってあげる、空気のような存在になってあげる、そして見返りを求めないこと。
――それは大変そう……。慈善事業のようですね。
熊:自分で「病んでいる」とアピールしているか、自分では「病んでいる」自覚がないかにもよりますが、「病んでいる」ことを積極的に話す子って、ある意味かまってほしかったり、自分の思い通りにいかない現状に不満が噴出している状態だと思います。
だから、どうしても味方がほしいんですよね。ただ、やはりというべきかどうか、友人や家族の言葉に助けられたという人に比べて、恋人に助けられたという人は少なかったですね。――あらら。やっぱり「見返りを求めない愛」が難しいからでしょうか。
熊:それもあるだろうし、そもそも恋人が「病み」